2011年4月8日金曜日

「あ~い~う~べ~」ではなく、「かっ、い~う~べ~」

病気が治る 鼻うがい健康法

堀田医師の新著「病気が治る 鼻うがい健康法」が3月に出た。書籍のタイトルはIgA腎症そのものではないし、ブックカバーの帯には「花粉症に効果絶大!」とある。

病気が治る 鼻うがい健康法 体の不調は慢性上咽頭炎がつくる

書店で見かけたとしても、IgA腎症に関係のある本だとは思わないかもしれない。この書籍がテーマにしているのは「慢性上咽頭炎」。慢性上咽頭炎は、別名「鼻咽腔炎」ともいう。そう、IgA腎症の病巣感染の一つとして考えられている鼻の炎症だ。もちろん、「堀田 修」の名前を見れば、ピンとくるだろう。

堀田医師の新著なのに、なぜIgA腎症ではなく「慢性上咽頭炎」を前面に出し、そして「花粉症に効果絶大!」などという宣伝文句がドーンと出ているのか。それは後で書いてみることにしよう。




「あ~い~う~べ~」ではなく、「かっ、い~う~べ~」

さて、『「あいうべ」体操で口呼吸を矯正』というエントリーで以前書いたが、口呼吸を鼻呼吸に矯正するために、今まで「あいうべ」体操というのを毎日30回以上やってきた。そして、「あいうべ」体操には何となく効果を実感している。たまに無意識に口から息を吸うと、口の中に何か違和感を覚えるようになっていた。口の中がスースーするような感じ。

また、IgA腎症の患者さんは口呼吸の習慣をもっている方が圧倒的に多く、誤解を恐れずに言うと、私は「IgA腎症は口呼吸病である」と考えています。
引用元: 書籍「病気が治る 鼻うがい健康法」(堀田 修・著)

しかし、この新著を読んでいたら、それをさらにバージョンアップした改良版があるという。それが「かっ、い~う~べ~」体操

うん? 「あ~」じゃなくて、「かっ」なの?


 口呼吸の習慣のある人は、口輪筋の閉鎖力(口の周りの筋肉の口唇を閉じる力)の低下と、舌の先の位置が低く、舌根が下後方にあるという特徴があります。最初に紹介する体操は、こうした問題を治すのに効果のある「かっ、い~う~べ~」体操です。これは今井一彰先生(福岡市みらいクリニック院長)が考案した「あいうべ」体操をベースに、元開富士雄先生(横浜市青葉区げんかい歯科医院長、横浜市保育歯科医)が改良した体操です。
引用元: 書籍「病気が治る 鼻うがい健康法」(堀田 修・著)

さっそく「かっ、い~う~べ~」にバージョンアップ!

イラストレーター川口澄子さんのイラストは手書き風でわかりやすい
「かっ」というのは、イラストの説明によると "魚の骨がのどに刺さったときの「かっ」"らしい。さらに、"ひらたくいうと「か~っペッ」の「かっ」" と書いてある。しかしまぁ、ずいぶん平たくいったもんですねぇ、堀田先生(笑) 

ともかく、数日前から「あ~」じゃなく、「かっ」にバージョンアップしてみました。あと、最後の「べ~」のときの舌の出し方も少し変わっているけど、詳しくは書籍をご覧くださいませ。

 この体操を一日30回以上行うようにしましょう。すると口輪筋が柔らかくなり、舌の先の定位置が葉の後ろではなく、上あごにつくようになり、舌位置が正常化し、自然に鼻で呼吸するようになります。また下あごや頬のたるみも改善されるため、美容的にも喜ばれているようです。
引用元: 書籍「病気が治る 鼻うがい健康法」(堀田 修・著)


たしかに、口の周りの筋肉が引き締まったような感じがします。まだ完全に鼻呼吸に矯正できたわけではないけど、「かっ、い~う~べ~」に改良して続けていこうっと。


これはIgA患者必読の新しい一冊

書籍では、この他にも鼻呼吸で深呼吸する体操、ぶくぶく体操なるものもイラスト付きでわかりやすく紹介されている。そう、この書籍は全体を通してイラストのわかりやすい説明が付いていて、文章も噛みくだいて書かれているので読みやすい。堀田先生の多くの人に伝えたい!という熱意が感じられる一冊だった。

堀田先生の新著は、やはりIgA腎症患者の方には必読の一冊。新しく学んだことは他にもあるんだけど、それはまた近いうちに。

それでは、アディオス、アミーゴス!

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