2011年8月16日火曜日

パルス退院5週間後: 退院後初めての外来受診=最後の仙台社会保険病院受診 

蛋白、潜血ともに(+-)で、思っていたよりも順調な経過かも



パルス退院から5週間が経過した8月15日(月曜日)に仙台へ。仙台社会保険病院で堀田先生の外来を受診してきた。血液と尿の検査結果は次の通り:
  • 尿潜血:+-(赤血球:10-29/)
  • 尿蛋白:+-
  • 尿比重:1.024
  • 血糖:158mg/dl
  • CRE(クレアチニン):0.75mg/dl
    • 【参考】パルス入院中の CRE 推移:0.80 - 0.83 - 0.79 - 0.78 - 0.80
  • eGFR:90.30
    • 【参考】パルス入院中の eGFR 推移:84.14 - 80.82 - 85.31 - 86.51 - 84.14
堀田先生からは「良い数値が出ているよ。この調子なら、寛解するのも時間の問題だね。」という言葉をいただいた。退院時には潜血が史上最高の(3+)になり、一体どうなることかと思った。いろいろな人の体験談を読んでいると、退院後には数値が一時的に悪化してしまうケースが多そうだし、実際に最近の尿の色も何となく濃い気がしていたので、良い数値は期待していなかったのだけれど。しかし、潜血が(+-)とはいえ、赤血球数はやや多めだ。入院中には同じ数で(2+)だったこともある。

その他では、血糖値が158とやや高め(正常値は、109mg/dl以下)。ただ、退院後のウエちゃんは運動もしているから気にしなくてよいとのこと。あとは、クレアチニン(CRE:正常値は、1.00mg/dl以下)が0.75、そして腎機能の目安となるeGFRが90.30と、たしかに「良い数値」。でも、一喜一憂は禁物。油断することなく、寛解というゴール目指して一歩ずつ行こう。

写真:血圧測定結果の紙
血圧は最高が125、最低が70で [正常血圧]。脈拍が81で少し高め!?

恒例の塩化亜鉛塗布では少し出血あり

「じゃ、ノドの消毒しとこうか!」

堀田先生の診察では恒例ともいえる塩化亜鉛の塗布。ベッドに仰向けになり、まずは口を開けて上咽頭(のどちんこの裏側あたり)をグリグリとやられる。「塗布」というと「塗る」というイメージがするが、実際にはヌリヌリではなく、グリグリという感じ。炎症がひどいと、この時点で悶絶する。たしか、昨年11月の初診時にはウエちゃんも悶絶して涙出たよなあ。その後は、鼻うがいが功を奏してか、炎症は鎮まったようで意外と楽勝。今回も楽勝レベル。

次に今度は両方の鼻の穴に塩化亜鉛をしみこませた長い綿棒を突っ込んで、そのまま数分間放置プレイ。堀田先生はその間、カルテを書いたり、処方する薬をパソコンで打ち込んだりしながらお話。そして、ゆっくり綿棒を抜いてみると、今回は赤く染まっていた。1ヶ月前の退院時は出血は見られなかったが、少し炎症があるということか。今回も処方してもらった塩化亜鉛の点鼻をしっかりやってケアしていこう。

そういえば、堀田先生の診察はだいたい15~20分くらい。5分もかからない、どこかの大学病院とは大違いだ(謎) 今回は診察室の目の前のソファで待っていたこともあって、前の患者さんとのやりとりが聞こえてきた。二人いたのだが、二人とも「点鼻やってないだろ?」と堀田先生に叱られていたようだ。扁摘パルスを終えても潜血が消えない患者が約20%いるらしい。そのほとんどが上咽頭の炎症が原因で、これを塩化亜鉛で治療すると潜血が消えるという。そのための点鼻なのだから、寛解を目指すなら毎日やらなくては! 日本一の堀田先生に診ていただいている意味がないじゃないか! 

というわけで、ウエちゃんは地道にがんばります、ハイ。

次回からは「堀田修クリニック」で受診

次回の診察は、3ヶ月後の11月中旬に。このブログでも紹介しているように、堀田先生は仙台市内で開業することになっている。「堀田修クリニック」の開院日は、2011年9月7日に決まったようだ。

「腎臓だけなら社会保険病院でもできるからね。」

以前、堀田先生はそうおっしゃっていた。IgA腎症だけでなく、慢性免疫病全般を対象にしたクリニックにしていくのだろう。堀田修クリニックのウェブサイトにも「木を見て森も見る医療の実践」というキャッチフレーズが出ている。堀田先生曰く、「結構目立つ建物だから、すぐわかると思うよ。」とのこと。まさかと思うけど、楳図かずお氏の「まことちゃんハウス」みたいなことになっているんじゃないでしょうね、先生? って、そんなワケないか(笑) ま、3ヶ月後の受診を楽しみしておこう。

ありがとう、さようなら仙台社会保険病院


この日の仙台は雲一つない快晴

ということは、つまり仙台社会保険病院での受診は今回が最後。ならば、パルス入院中にお世話になった方たちに御礼の挨拶をしておこう。

というわけで、まずは薬剤師の千葉氏。次回の受診が3ヶ月後ということで、薬も3ヶ月分をどっさりと処方され、院内の薬局で受け取る際に千葉氏を呼んでいただく。そして、約1ヶ月ぶりの再会。「最後まで見届けられないのが残念です...。」と千葉氏。ちゃんと寛解できたら、また報告に来ようかな。パルス入院中は、ステロイドの副作用がやはり気になり、毎日のように千葉氏を質問攻めしていた。そのおかげで、入院中はほとんど不安なく過ごすことができ、退院時にもアドバイスをいただいて不安を取り除いてくださった。

ステロイドパルス療法の脇を固めるような存在の薬剤師さん。経験豊富で優秀な薬剤師さんのいる病院は安心だ。千葉氏は、UWF時代の藤原喜明(誰)や木戸修(誰)のような存在。もう少し分かりやすく言えば、サッカー日本代表DFの内田篤人(シャルケ04)のような存在(笑)

千葉氏としばし談笑した後、1ヶ月前まで入院していた第2病棟4階にも行ってみた。同室だったSZさん、STさん、OTさんはさすがにもう退院したよなと思いつつ、エレベータで4階へ。扉が開くと、目の前に懐かしい廊下の風景が。廊下の端にある2417号室の前まで行ってみたが、やはり入院患者さんのネームプレートに彼らの名前はナシ。無事に退院していたらいいんだけどな。

ナースステーションを少しのぞいてみると、顔なじみになった看護師さんの顔もチラホラ。でも、みんな忙しそう。そのとき、毎日お茶を入れてくれていた看護助手さんと目が合った。覚えていてくれたみたいで、声をかけてくれた。しばし談笑した後、担当看護師だったATさんがいれば挨拶しておきたいなと思ったが、この日はお休みだったみたい。

第2病棟4階の看護師さんと看護助手の皆さん、とにかく、皆さんのおかげで入院中は不安やストレスを感じることなく過ごすことができました。これからも入院患者のみなさんのためにがんばってください!

ステロイドの副作用は、退院から5週間経過後も特にコレといってナシ

今回の処方で、内服薬や外用薬に若干の変更あり。
  • [プレドニン錠内服日のみ:朝食前]ジャヌビア錠 25mg 1錠:血糖を下げる
  • [隔日:朝食後] プレドニン錠 30mg(5mg×6錠): 副腎皮質ホルモンで、炎症やアレルギー症状を抑える。
    • 1ヶ月後の9月中旬からは1錠減って、25mg(5mg×5錠)に変更。2ヶ月ごとに1錠ずつ減らしていく予定通り。
  • [毎日朝食後] オメプラール錠 10mg 1錠): 胃潰瘍や十二指腸潰瘍、逆流性食道炎を和らげる。
  • [毎日朝食後] ニューロタン錠 25mg 1錠): 常用薬。血管を拡げて、血圧を下げる。
  • [毎日朝食・夕食後] ミノマイシン錠 50mg 1錠: 抗菌作用のある抗生物質。ニキビを抑える。
    • ステロイドアクネ(ニキビ)はかなり治まってきているので、1回1錠に減量してあと2ヶ月で内服終了に。
  • [1日2回(朝晩)] 塩化亜鉛液(0.5%): 上咽頭に届くように点鼻。IgA腎症の病巣の一つである上咽頭炎を鎮める。
    • 退院時は1日3回と言われていたが、1日2回に。

ところで、ステロイドの副作用については、特に変わりなく。自覚できるのは、背中上部にまだ少し残っているニキビというか、汗疹(あせも)のような吹き出物くらいか。食後の血糖値をケアするために、食事では炭水化物(糖質)を控えめにしたり、できるだけ昼食後に運動するようにしたり。あと、不眠は完全になくなったし、ムーンフェイスにもなっていないかな。動悸やほてりもなく、今のところは「ステロイド、恐れるに足らず」な感じ。

まったくの余談。


いつも失敗してしまう...。乗り鉄にはなれても、撮り鉄にはなれないな(笑)

さてさて、退院後初めての外来受診は、こんな感じでした。そうだ、今回も仙台へは東北新幹線で。隠れ乗り鉄なウエちゃんは今回も新型の「はやぶさ」を予約。東京駅のホームで並んで待っていると、目の前を見覚えのある顔というか、いかついカラダをした金髪の男が通り過ぎた。

あ、杉浦だ!

というわけで、このブログの読者の皆さんの中には知らない人のほうが多いかと思うんだけど、プロレスラーの杉浦貴選手でした。しかも同じ車両に乗ってきた。そして、ウエちゃんの隣には、どうやらプロレス専門誌の記者らしき男性が座って、おもむろに「週刊プロレス」と取材用のメモを出す。どうやら被災地のプロレスファンに会いに行くところのようだ。仙台で下りるときに通路側に座っていた杉浦選手の前を通りがかったので、「いつも応援しています。がんばってください。」と声をかけて握手してもらった。

そういえば、扁摘手術で全身麻酔していたとき、夢に出てきたんだよね、杉浦選手。何か縁というか、意味があるんだろうか。それよりも、彼は人知れず何度も被災地を訪れているらしい。その姿勢というか気持ちは見習いたい。

写真:「週刊プロレス」の表紙を飾る杉浦貴選手
(c) ベースボールマガジン社

とまあ長くなってしまったものの、ホントに余談でした(笑)

次回の受診が3ヶ月後になったんだけど、その間もときどき何かテーマを見つけてブログ書こうと思っています。もし何かリクエストがあればコメントやTwitterでお聞かせくださいませ :-)

それでは、アディオス、アミーゴス!

1 件のコメント:

  1. 始めまして 平成22年3月17歳の娘がIgA腎症と診断され4度の入院をへて完全完解までになり 今は大学生になり県外だ一人暮らしをしています
    完治ではないので いつか再発するのではとハラハラしています
    ウエちゃんも完全完解まで頑張ってくださいね

    広島のモリモリ」より

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